知り合ったばかりの人に、なんの仕事をしているのか?
自分は飲食店を経営しているというと、
その時は「おおーーっ!凄い。」と言われることが多いです。
そして必ずと言って次に聞かれることは
「何屋さんを経営しているんですか?」
かなりの高確率で聞かれます。
このように飲食店を経営していると親近感をもたれます。
これはとても有利なことですが、残念ながらここに気が付かず、宝の持ち腐れになっている経営者の方が多いように感じます。
なぜ宝の持ち腐れと述べたのかと言うと…
会話や知識の内容です。
飲食業は世間一般から考えると、とても狭い世界観や価値観の中で仕事をしています。
個人店などは、毎日お店にこもり切りで一歩も外に出ないで店の中で過ごす、中には通勤電車や車にも乗らず徒歩で家まで帰る毎日…
このような生活を送る方がとても多いです。
なので、世間一般では当たり前のような知識がなかったり、的外れな価値観のため世間から追いやられてしまう。
そのため事件の加害者や、巻き込まれるのも飲食店が多いように感じます。
広い世界に出て自分の知見を広め、もっと人生をよくするために学ぶことこそ、これからの飲食店の経営者にとって大事だと思います。
事実。
繁盛店を経営している店主や、会社組織にしている経営者は常に学んでいます。
学ぶという事に拒否反応を示す方もいると思いますが、そこに繁盛を続けられるコツが眠っているのです。
それではどうやったら繁盛店にできるような学び方ができるでしょう。
学習の意味を知る
日本の学校では「学ぶ」といいながら、一方的に知識を教えることをしています。
教えたことを生徒に覚えてもらい、テストの点数によって良し悪しを図り、その人の進路までもが左右されていきます。
いい人生を送りたければいい学校に入らなければならない。
いかにも勉強が大事のような教育をしていますが、あなたは学校の勉強はあくまでも、テストでいい点を取るためだけにしているように、感じたことはありませんか?。
社会に出て初めて、学校の勉強や入試資金の時に覚えたことは、何の役にも立たないことを知らされます。
残念なことに「学習」とはかけ離れた教育システムになってしまいます。
その結果、社会に出た私たちは「テストでいい点をとる=正解」のように教え込まれているので、実社会でも正解を求め歩くようになっています。
雇われの時はこれでいいかもしれませんが、仕事を創り出しお金を稼いでいく経営者にとって、これほど足を引っ張られるある種の概念によって、創造のアイデアの幅が減っていくことはありません。
何かを創造しよう、としたら、自由な発想ができる外国などから得るしか方法がないのかもしれません。
当然ご存知だとは思いますが「学習」とはこの漢字を書きます。
この漢字を一文字に分けると「学」と「習」となります。
学校では主に「学」ではなく「習」を主体に授業をしています。
「習」は「習う」です。
読んで習う、見て習う、など「習い事」です。
習い事とは、人と同じ内容の話を聞き習うことで知識を上げようとします。
そして先生の言っていることを聞き、簡単な試験を受けて、よい点数をとれればそれでよし!と言うことがゴールになります。
習い事が悪いわけではありませんが、アマチュアの世界の習い事ですから、習った先の答えからさらに進化させる、創造することは難しいでしょう。
それに対して「学」は「学ぶ」と読みます。
「学ぶ」とは「学び取る」ことを指していて、先ほど書いた「習う」とは正反対の意味をもっています。
この漢字の意味を紐解くと…学習とは習いながら学び取ることといえます。
何か物事をはじめるときは「習う」でもいいですが、できれば経験から「学び取り」自分の知識を高める努力をしたほうが日常の会話レベルが上がります。
例えば:プロの野球選手になりたければ、習い事のように教えている野球チームに入っていたのでは、プロになることはできません。
本当にプロの野球選手になりたければ、たとえ「習い事」の中からでも「学び取る」努力をして自分の能力としなければ、プロの世界に入れたとしても生きていくことはできません。
これは飲食業を経営する方にも同じことが言えます。
あなたが自分の人生を豊かにしたいのであれば知識は必要です。
世間は不平等
私たち日本人は世界に類を見ないほど平等意識が強いです。
しかし一歩日本を離れて世界へ目を向けると、平等ではなく不平等な世の中に気が付きます。
日本も表面的には平等のふりをしているだけで、不平等の上で世間は成り立っているのです。
その証拠に日本のタンス預金の額をみれば明らかです。
他人にはお金がないように見せておいて、実は銀行に預けないで手元に持っている預金があり、悠々自適な生活をしている人がいます。
その一方で同じ年なのに、いつも仕事に困りお金のない生活を強いられ心の余裕もなく暗い生活をしている人もいます。
平等と言いながら日本も不平等な世の中なんだ、ということを経営者であるあなたは知っておくべきです。
知ることで、もっと知識を得ようと学習し、それによってまだ見ぬ未来へと進むことができます。
貧困は何も生まないですし、身も心も蝕まれていきます。
人の事を恨んだり、妬んだりと自分が貧困になると、今まで助けてくれたり仲良くしていた人たちがサーッと引いていきます。
そのことに気が付くと、誰も相手にしてくれないような錯覚を起こすので、心を閉ざすようになり余計に自分の殻に閉じこもってしまい。
その結果。
その状態から這い上がってくることができません。
あなたが飲食業を開業して、どのような夢を持っているのか分かりませんが、肉体労働だけで稼ぐだけでは限界があります。
本気で飲食業界で生き続けていきたいのならば、肉体労働ではなく知識労働のほうも取り入れて、少しづつでいいのでシフトしたら、この先も長く経営をすることができます。
知識労働に切り替えることで、人にお願いして任せることもできますし、店舗だって増やすこともできるし、地域貢献や社会貢献だってできるようになります。
必要とされながら商売を継続していく
ことこそ、これからの飲食店に求められていると思います。