飲食店経営をするために、法人か個人どちらで開業した方がいいのか?
もしくは経営が軌道が乗ったあとで法人にするのか、を、あらかじめ決めておくことでスタートが大きく変わります。
ここでは初めは開業する前、次に複数の店舗展開のことを取り上げていきます。
開業をする規模によって会社(法人設立)にするほうが有利なのか?
そして開業(創業)してから、どのようなビジネス展開をしていくのか?
などを考えてから、法人設立するかどうかを考えた方がいいでしょう。
開業時は個人で開業して数年たってから法人にもできるのできます。
開業した先。
会社組織として飲食店を経営するのか、あくまでも個人で経営していくのか、あなたのスタンス次第です。
それぞれ法人、個人で開業する前とした後のメリットデメリットを考察していきます。
開業をする前に考えること
これは冒頭でも述べましたが
将来の規模やビジョンによって決まります。
あなたがもし。
開業して店舗を増やしていきたい、このように思うのであれば初めから法人にして資金を募ってドンドン事業を拡大していった方が、あなたの描いているビジョンに大きく近づくことができます。
逆に。
自分のお店を持ち自分が好きな経営がしたい、このように思うのであれば個人での開業の方がいいでしょう。
どちらも一長一短なのでよく勘案してください。
もし、どちらも定まっていなければ個人でも開業を私はお勧めします。
初めは個人で開業してみて、売上や利益の状況を見てから法人化でも十分だと思います。
それより社会的な信用があり、お金も借りやすいなどの理由だけで、法人になって開業をすることは止めておいた方がいいでしょう。
なぜなら資金的な部分だけで考えているからです。
資金的な部分をクリアにしないと開業は難しいですが、資金的な理由だけで法人にしてしまうと後で大変なことになります。
個人での開業は、全てリスクは個人で開業をするあなた自身に跳ね返ってきますが、もし法人で開業をしてしまうと法人税などの別の税金の問題もでてきます。
税金に関して経営者は支払う義務が元々あります。
色々と支払いがある中で、初めから他の税金がプラスになるのはかなり手痛いと思います。
なので、初めは個人にはリスクが高いと感じるかもしれませんが、開業する規模が小さいのであれば個人事業者として始めた方がいいでしょう。
逆に大型店舗をはじめからする場合は個人だと契約まで行きつかないことが多いです。
その場合に備えて事前に法人格にしておき、ディペロッパーなどと交渉をしたほうが有利です。
大型店舗で一気に売上を上げて、その利益を元に複数の店舗を展開していく。
これこそが法人で飲食店を経営する醍醐味といえるでしょう。
どちらを取るにせよメリットデメリットがあるので、よく考えてから進めるようにしてください。
法人で複数の店舗展開
個人でも店舗展開はできますが税金の問題上あまり勧められません。
複数の店舗を経営すると、どうしても売上高が上がっていきます。
売上が上がること自体。
喜ぶべきなのですが、税金が売上高と共に上がることになり店が忙しくて税金ばかり取られてしまう…状態に陥ります。
それに店舗展開をするとき、かなりの確率で融資などの資金繰りが必要になります。
資本を誰かに出してもらうなどの方法もありますが、上場でもしていない限り外部からの資金提供は現実的ではありません。
それよりも銀行など金融機関を隔てての融資、のほうが条件さえ合えば受けやすいです。
店舗を増やすとき、個人で銀行などの金融機関に相談に行っても、話すら聞いてもらえないかもしれません。
そのような意味でも法人であれば、会社として金融機関も対応をしてくれるので比較的話がスムーズに伝わりやすくなります。
物件を借りるときにも法人の方が信用力という面で大きな力になります。(決算書が黒字である条件はありますが)
もしあなたが貸店舗物件をもっている大家だったら、どちらに貸したいと思うでしょうか?
個人で店舗展開をしている経営者。
もしくは法人格の会社。
大家さんは貸し倒れや近隣のビルなどのトラブルを嫌います。
このような観点からも、店舗を増やす際には法人の方が有利だといえるでしょう。
複数の店舗を経営するとなると、スタッフの数が必要です。
必要と言っても、すべてアルバイトやパート、フリーターでまかなうわけにはいきません。
当然、彼らを管理する中間管理職や定期的に戦力になる社員の存在が、大事となります。
彼らに生活の保証をするのも、経営者であるあなたの仕事です。
このような理由からも、法人にした方が健全だと言えるでしょうね。