飲食店には他の業界と違い様々な業態があります。

ラーメン屋、居酒屋、イタリアン、定食屋。パン屋、すし、ステーキ屋…

あなたがどの業態でお店を開業するのか、どの業態が得意なのか、それ如何でこの先のやるべき戦略が大きく変わっていきます。

業態の特徴が分からずに、ただ「これが得意だから」とか「これしかできないから」といった理由で飲食店を開業する。

そして経営することはとても危険です。

「業態の選択がどれだけ大事なのか」

を考察するとともに、人気の業態で開業、経営するということはどういうことなのか、を説明していきます。

冒頭でも書きましたが、脱サラなどで飲食店を開業をして、失敗をしてしまう理由の一つは「初めの業態選びが間違っている」からに他なりません。

すでに飲食業界で働いている方も、業態選びがどれだけ経営に影響を及ぼすのかを知っておいた方がいいでしょう。

どの業態を選んでも基本は同じ

もしかして、勘違いしているかもしれないので初めに書いておきます。

様々の業態がある飲食業ですが、基本的な仕事内容は変わりません。

まず。

お客さんとなる人を集め。

店内に入店してもらいメニューを見て注文を受ける。

注文された商品をサービスする。

最後に注文した商品の代金をいただく。

この構図はどの業態であっても変わりません。

つまり飲食業は他の「会社」対「会社」のような、法人相手のビジネスと違い、消費者を相手に商売をしている。

そしてお会計はすべて後払いである。ということです。

商品などのサービスをするのが先、代金は終わった後。

これは他の業界と大きく違うので、初めに頭に入れておいてください。

この「構図を変える働き」に取り組んでいる会社はもちろんあります。

もしあなたが、この構図が納得できないのであれば、そのようなサービスを利用するほうがいいでしょう。

しかし、何度も同じことを書きますが。 飲食業の大半はサービスが先、代金は後です。

なぜここまでしつこく書いたのか、というと理由があります。

仮にあなたが料理を提供しても、お客さんが求めている商品やサービスでなければ代金を払うときケチられるか、二度とあなたのお店には来なくなります。

「会社」対「会社」の場合は先払いをするか、後払いをしても請求書と称して既定の日にちまでに、入金をしてもらいその代金が売上になります。

飲食店では相手が消費者なので基本できません。

全てはお客さんの気持ち次第というわけです。

脱サラ組は、それらを落とし込めていない方が多いようですので、ぜひ覚えておいてくださいね。

開業するとき業態が選べるとしたら

もしあなたが脱サラをして、飲食店をこれから開業をするのであれば、業態選びは何よりも大事になります。

なぜなら。

その業態で儲けを早く出せるか出せないか?

その業態から会社を大きくしたいのか、家族だけ養えればいいのか、それとも今後何年にも渡り安定的な経営したいのか。

別の場所に移る前だけなのか(定借契約物件)で選ぶ業態が変わるからです。

例えば、あなたが料理を食べることや、お酒も飲むことが好きなので、居酒屋を経営したいとします。

はたして居酒屋の業態は成功するのでしょうか?

結論を先に言うと、よっぽどの強い決意や独自ノウハウがないと難しいでしょう。

仮に、成功して儲けられ確率はとても低く、大半は失敗してお店を畳む羽目になります。

理由は、居酒屋の業態で開業したり、すでに営業しているお店の数が多いのからに他なりません。

それとあなたが取り組む内容(商品やサービス)や集客、ビジネスモデル(収益モデル)を何を選ぶのかで運命が別れてしまうからです。

居酒屋での開業はとても人気があります。

人気があるということは、お客さんからの需要もあります。

その反面。

価格競争や集客競争にも陥りやすいといえます。

それらを勘案してあなたが繁盛させるためにやり切れるのか?

ただそれだけです。

反対に人気のない業態や、専門性の高い業態での開業は、人気のある業態と違いお客さんに認知してもらえるまで時間が掛かります。

それに専門性の高い業態の場合は、敷居が高くなる、客単価が高額になりやすい、など違う壁にも当たりやすいといえます。

もしあなたが、これから開業を考えるのであれば、他店舗と競争をしても勝てるような「戦略」「戦術」を身に着けておいた方がいいでしょう。

何も考えずに「人気業態だから」「脱サラでもできそう」という理由だけで商売を始めるのは、とても危ない橋を渡っているのと同じです。

よく考えてから出店をしたほうがいいといえます。

すでに営業をしている場合には

すでに脱サラで飲食店を経営されている場合は、営業成績が悪いからと言って一度決めた業態を変えることは難しいと思います。

その場合ですが、今行っている業態の特性をよく理解してから、他の業態の特性(例えばラーメン店の特性は何か?)などを組み合わせてリニューアルした方がいい場合があります。

一見。

人気の業態で経営することはいいように感じます。

でもそれは、他のライバル店も同じなのです。

事実に早く気づくことができ、同じ業態の中でもあなたのお店の「独自の違い」をお客さんに見せたり、体験することで、人気業態をさらに人気とすることも可能でしょう。

人気の業態。

例えば、海鮮居酒屋などを経営している場合。

一番に考えなくてはならないことは。

もし人気がなく商品やサービスなど変えなくてはならない状況になったり。

今は需要があるが今後もその需要が続くのかなどを見極めてから、「どのような業態にしたらいいのか」を考えた方がいいでしょう。

いずれにしても、リニューアルすることで再びチャンスを掴むこともできます。

今の業態での業績が、芳しくないと思うならばやってみる価値はあります。

その際、リスクはできるだけ抱えないようにしてください。

リニューアルを内装工事と考えるのは早計です。

まずはお客さんに受け入れられて、それから内装工事でもなんら遅くはないです。