田舎で飲食店を開業する方は大きく分けて2パターンがあります。
一つ目は東京などの都市部で勤めて、ある時期になって自分や身内の田舎で飲食店を開業するかたです。
飲食店と地産地消は結びつきが強いので、上手にお店を経営することができれば、あなたの地元や家族の実家にもとても喜ばれやすいです。
もう一つのパターンはすでに田舎に住んでいる場合です。
長年住んでいるので地域との結びつきが強く売上も順調に上がるように思います。
たしかにそうなのですが‥
反面。
一度でも地元の方に嫌われると、アッというまに閑古鳥がなくことになります。
田舎で商売をすること自体は、両パターンとも同じように感じます。
しかし、前者の場合は以前に都市部で働いていたので、そこでもコネクションなどを利用したりできるので、ずっと田舎にいる方よりも、集客の面ではやりやすいかもしれません。
田舎と都市部では商売の在り方が違う
田舎は都会と違い地元の結びつきが強いです。
なので。
あなたが地元の方と、どのように付き合いをするのかで、商売が上手くいくのか、それとも相手にされないのかに分かれます。
もうひとつ大事なことがあります。
あなたが開業しようとしている、お店の客単価がどのくらいかで地元の人でも、誰を相手にできるのかが変わってくるのです。
誰をお客さんとするのかで、あなたが田舎で開業をする成功か失敗かが、大きく変わっていきます。
仮に。
地元で働いている人をお客さんとして商売をする場合。
彼らが普段。
気軽に来店でき持っているお金で支払える価格にしたり、人気のあるメニューを導入したりしなければ来店してくれません。
では同じ地元の方でも、会社を経営している方をお客さんとしたら、どうでしょうか?
先ほどの例でも、もしかしたら成功するかもしれませんが、今度は法人相手になるので接待などで使って貰えるかもしれません。
その場合は、法人客向けのメニューなどを導入し、少しでも数多く利用してもらえるよう工夫すべきです。
田舎に密着して商売をしているので、あくまでも住んでいる人に好かれて何度でも通いたくなるお店つくりをする必要があります。
地元客以外を相手に商売をするには?
実は。田舎にはすでに上記で書いたようなお店はあります。
そのようなお店は創業〇〇十年のような老舗ばかりです。
新参者のあなたが、田舎で人との結びつきが強いネットワークに入っていくのは、かなりハードルは高いかもしれません。
でも田舎で商売をすると決めて、開業したら地元の方に愛されるお店つくりをしないと、食材仕入れや道案内、口コミなども発生しないため、想像以上に苦しい商売となります。
つまり。
都会で商売するのと違い、人口がそもそも少ないので、近隣に住んでいる人や業者さんも、あなたのお店のお客さんになりえる可能性があります。
これらの方々を巻き込んで商売に繋げていかないと、大事な食材を仕入れるのも難しくなるということです。
業者さんも都会のように、何社もある訳ではないです。
想像以上に、地元の人との繋がりが大事なのが、ここまでお読みになれば読んで取れると思います。
最低3回連続来店に耐えられるお店作り
地元の方を相手に商売をしているので、都市部と比べて商圏を広げていかないとお客さんとなる方いません。
商圏が広がるという意味です、があなたが開業したお店から半径500M以内でどのくらいのお客さんが居るのか(住んでいるのか)を基準に判断します。
都市部にある住宅地だと半径500M と、あなたのお店のある半径500Mでは大きく条件が違うと思います。
仮に、都市部と同じような販促方法では一向に広がりがでません。
そこで都市部よりも対象商圏を広げて、大きくお客さんに来店してもらう戦略が必要になります。
具体的にどのくらいまで広げればいいのかは、場所によって決めることができません。
私が田舎で商売をしている先輩や、友人に聞くと、隣の県からもお客さんが定期的に来店してくれると言っていました。
このことから考えて、田舎で商売をするときは商圏は広げておいた方が絶対にいいといえます。
もしあなたのお店のエリアが、そんなに商圏を広げられない。
もう少しこじんまりと商売をしたい。
このように考えるならば、飲食メニューを絞らないことです。
できるだけおいてある商品の幅を広げてください。
その方が地元のお客さんが、あなたのお店のメニューに飽きることなく何度も来店してくれます。
できれば、脱サラ組には少しハードルが上がってしまいますが、3日間連続で来店しても違うメニューを食べることができるといいでしょう。
このサイクルが出来上がると地元の飲食店でも、かなりの収益が出るようになります。
都会で飲食店を開業して経営をするのが、半ば馬鹿らしく思えるくらいの独占状態にすることができるでしょう。