はじめに、お伝えしなければならないことがあります。

飲食店は、店が忙しい時は自分の手柄のように考えていますが、しかし、ヒマな日が続くと、景気や政治、天候などのせいにしてしまい、本来重要である事実に目を背けてしまうのです。

もしかしたら、景気などの要因は「事実」なのかもしれませんが、あなたが一人が騒ぎ立てたところで、何一つ変わりません。

さらにお店では、それらを口実に何も考えずに、ダラダラとお店で過ごすようでは、今よりも状況を悪化させるだけです。

現実的に考えて、店がヒマという事実は変わりません。

ヒマなお店から、忙しいお店に変えていくのは、景気などの外部要因ではなく、あなた自身が何かに取り組まなければ何も変わることはありません。

世の中にある飲食店を見渡すと、面白いものです。

普段はガラガラで、売上もないであろうことが予想されるお店なのに、盆暮れ正月はしっかりと連休をとっています。

通常、経営者目線で見たら、休んでいる日の売り上げは上がりません。

そこで、どんなことをしてでも、お店を開けて売上にしたいと思うのは、私だけなのでしょうか。

例えば、次のような意見もあると思います。

『その日は、休んでもお客さんがあまり来ないし、売上もさほど変わらない。』

それに。

『盆暮れ正月くらい皆が休んでいるのだから、うちも休んでもいいのではないのか。』

確かにもっともな意見です。

誤解されそうなので、先にお伝えすると、私は「休みを取ってはならない」という話ではなく、周りの店舗に合わせて休む必要があるのか、を考えたほうがいいのではないか?

そして、連休を取るならば、客入りを事前に下調べして、休んでいる日の、売上見込みが低いときだけに限定したほうがいいのではないのか?

このように説いているだけです。

多分、中小規模で飲食店を経営されている方は、そのようなことは、わざわざ言われなくても知っていると思います。

ですが、あえて連休のことを述べているには大きな理由があります。

それは、連休を取るのはいいですが、休んだ日にち分の売上を取り戻すのは、大変なのではないでしょうか?

さらに連休の前後もヒマな日が続く中では余計に厳しいでしょう。

できれば、どのような事情があるのか知りませんが、「その日は売上が立たない」などを見極めて「ピンポイント」で連休をとったほうがいいのではないでしょうか?

このページでは、最も効果的な連休の取り方について説明していきます。 

 

飲食店に連休は必要

これは飲食店に限ったことではないですが、今まで、会社は休みが少ない中で仕事をすることを良し、とする時代でした。

世界的に見て、日本は「他の国よりも休日が少ない」ことを知り、今はどこの会社でも、働き方自体を従来のやり方ではなく、時代に合ったやり方へと変えようとする動きがあります。

これは、飲食の世界でも、同じように見られていきます。

飲食店業界でいうと、ここ数十年でお店の数は、都市部では類を見ないほどお店の数が激増

田舎では激減をしています。

そのような中でも、お店や会社は生き残っていかなくてはなりません。

しかし、時代は休みを求めている、ことも事実です。

会社やお店で、雇っているスタッフには、連休などがある会社でなければ、人材募集をしても集まりづらくなるだけです。

でも、売上を上げなくてはならない。

このような、「2重苦」に陥っている店主やオーナーはとても多いようです。

そして、平日でも集客ができる日と、できない日に分かれてきています。

まだ、スタッフだけ休んでもらい、自分が出て店番をしているならいいです。

一番良くないと感じるのは。

店がヒマで「売上もままならない」にも関わらず。

連休をとったり営業時間を極端に短くしたりと、売上を上げたいと考えているのに、行動が伴っていないことだと私は思います。

 

連休は最小限に留めておくべき

多くの、店主やオーナーは売上を上げたいと思って、日々奮闘をしています。

しかし、残念ながら、「正しい奮闘の仕方」を、知らずにいる方が多いように感じています。

一番大きくそれを感じることは休みや営業時間に関してす。

私がコンサルしているお店は、営業時間や休みを見直しただけで、売上が好転しているお店があります。

販促を知ってもらうために、様々なことをしましたが、他のお店と比べても、それほど多くの販促活動をしているわけでもありません。

ではなぜ、売上が良くなったのでしょうか?

そのお店は、都市部の中でも比較的静かな場所にお店があります。

都市部では日曜日を休んでいるお店が多いですが、そのお店は逆に、日曜日は近隣に住んでいる方たちが、来店してくれるので稼ぎ時なのです。

このようなこともあり。

売上に関しては特筆するほど悪くはないのですが、良いのかと聞かれるとそうでもない。いわゆるトントンの状態です。

そんな時。

「売上を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか?」

ご相談をお受けしました。

都市部で静かな場所でお店があっても、劇的に売上が変わることはあまりないです。

しかし、それは時期によります。

そのお店は、定休日は平日にしていましたが、どうやら盆暮れ正月を、他のお店と同じように休んでいるようでした。

近隣の飲食店も同じように連休期間中は、同じように休んでいます。

このように、他が休んでいる場合。

考えなければならないことがあります。

それは、その休み方や営業時間に対して、「本当にこの時間や日にちでいいのか」を考えることです。

多くのお店は、周りのお店が休んでいると、自分のお店も休もうとします。

これは一部は良いのかもしれません。

しかし、考え方を逆にすると、もしかしたら、そのような時、お店を探しているお客さんもいるのではないのか、ということなのです。

先ほど、ご紹介したお店の業態は居酒屋です。

逆転の発想で営業時間をズラし、連休は取りますが、それは、あくまでも「お客さんの集客が良くない」とデータに出ている時です。

他のお店が休んでいる時は、逆にお店を開けるようにしたのです。

その結果。

周りのお店が休んでいるのに、その居酒屋だけが空いているので、連休期間中は毎日満席になっています。

営業時間も変更したので、今まで取りこぼしていたお客さんも、上手に集客ができるようになっています。

今まで連休があると、お店の売上が下がっていたのですが、この方法により通常よりも月商が上がっています。

このように考えるだけで、意外に抜け道があるものです。

 

人と同じことは他人以下

人間の本能に「周りと同じ行動をして安心する」という原理があります。

その最たることの一つが、流行のファッションです。

直接売上という視点で見れば違うかもしれませんが、流行のファッションを身にまとい街を歩いていると…

自分が最先端に位置して、注目を浴びているような錯覚を起こしやすくなります。

これは、様々なことでも同じになります。

携帯電話でもそうですし、モノではなくことでも同じです。

このように、人は、他の人と同じことをすることで「安心」を覚えてしまうのです。

しかし、考えていただきたいのですが。

人と同じことをしていても、人と同じ程度の成果を出せるか、もしくは、それ以下の成果しか出せません。

理由は、人と同じだからです。

さらに述べると、商売の世界では、先に他の人がしていることをあなたが真似したところで、それはすでに、先行者利益を手にされた後かもしれません。

後発組のあなたが同じことをしても、すでに先行者利益を奪われている後なので、もしかすると、それを行っても効果がないかもしれません。

この考えを、連休に当てはめてみると、次のようになります。

「周りのお店が休んでいるから」という理由だけで、自分も休んでしまうと。

普段、集客力のある強豪店が近くにあるおかげで、思うように集客ができていなかったのかもしれません。

その事実を知らずに、周りと同じように休んでしまうことで、もしかしたら、その時は満席になるかもしれない。

という可能性を、自ら潰していることになりませんでしょうか?

商売は感も大事ですが、戦略立てて行うことはとても大事です。

ちなみに、これは古くから行なわれている「戦略」です。

人が思ったり行動している逆を行う。

つまり「漁夫の利」を取りに行きます。

この事実に早く気づけるお店が、今後何年にも渡って繁盛していくことができます。

ぜひ、あなたも人と同じではなく、逆を行ってみたらどうでしょうか。