初めに残酷な話をしなければなりません。
どのような話なのかというと飲食店の倒産率です。
脱サラをして飲食店を開業し1年後まで生き残るお店は1割にも満たないという、極めて厳しい現実です。
すでに飲食業に長く携わり、業界の知識や習慣などをよく理解してから開業をしても、開業から3年後には3割しか残れないです。
これらを馴らすと・・
飲食店を開業して、3年後も生き残っている確率は4割程度となります。
そのくらい飲食店を開業して、維持して経営を続けていくことは難しいのです。
この記事をお読みのあなたには、5年10年と続けられるお店を経営してほしいと思っています。
そこで飲食店を長く続けるために必要な事を解説していこうと思います。
開業から3年間がとにかく勝負!
長く続けられる飲食店を作るために、欠かせないのは「売上」そして「利益」です。
あなたが売上を気にして経営するのか、それとも利益重視で経営していくのかで、この先長く続けられるお店になるのかが決まります。
なぜ「開業から3年間が勝負!」と、開業をしていない方は、疑問に思う方もいると思います。
3年間の間で、どのくらいの利益が残ったのかで、そのあとの存続大きく違いが出るからです。
もし3年間の間、お店を何とか維持はしたが利益がほとんどないのであれば、かなりの高確率で後2年の間でお店をたたむことになります。
3年間営業を続けてきて、「利益が出ていない状態」になるのはなぜなのか?
考えられることは2つあります。
まずひとつめは、そもそもビジネスモデル(収益構造)が悪い。
お客さんの数は、そこそこ入っているにも関わらず、利益に転換できていないのは、あなたのお店のビジネスモデルが悪いからです。
ビジネスモデルが悪いまま、この先も経営を続けても利益が出ていないので・・
時代の波が押し寄せるとアッという間に、お店が倒されてしまいます。
二つ目は集客に問題がある。
経営しているあなたには、分かり切ったこととは思いますが、お客さんが来店して商品を注文してくれないと売上になりません。
そもそも集客ができていないので、売上も上がらないのです。
集客ができていないのは様々な要因が重なって集客できていません。
この状態のお店も長く続けるにも、売上がないので経費などを削りようがないのです。
このような理由から開業から3年間が勝負だということが言えます。
3年間持たないかも・・と思った時にできることは?
上記でも説明しましたが、あなたのお店の利益がでない、原因がどこにあるのかをいち早く探さなくては改善もできません。
場合によっては、今まで続けてきた業態変更も覚悟しなくてはいけないかもしれないです。
そのようになってしまうと、資金の用意が必要ですし労力もかかります。
ならないためにも、開業する前にできることは行ったほうがいいといえます。
できれば競合店のリサーチ、そして「誰を相手にこの先商売をしていくのか」を真剣に決めることです。
3年間持たないお店や、長く続けても利益が残らないお店の特徴の一つは・・
だれを相手に商売をしているのか知らないことです。
この先何年にも渡って商売をしていくのに、あなたのお店にきてくれるお客さんのこと、を知らなくては商売はできません。
しかし、多くの飲食店のオーナーはお金を使い、先にお店を作ってしまいます。
それから、慌ててお客さんのことを考えています。
商売は一度始めてしまうと途中で立ち止まることができません。
まだ開業していない時期こそよく勘案して。
ビジネスモデルを作っていったほうが、長くつづけられてお客さんにも愛されるお店にすることができます。
まとめると、ベストは開業前にリサーチやできることはすべてやっておく。
もし3年間営業してみて、全く利益が取れていないようならば、業態変更も視野に入れて経営していく。
このように柔軟な考え方ができるオーナーが、長く続けられる飲食店を経営することができます。