飲食店を経営していく上で、必ず頭に入れなければならないことがあります。

それが売上の公式です。

この公式を知ると「そんな簡単なこと」と思う方もいますが、正に経営におけるこの公式の奥はとても深いものがあります。

実際、この公式を頭に入れて日々の経営をするのと、どんぶり勘定や自分の感覚だけを頼りに経営しているのと比べると・・

驚くほど違いが出てきます。

仮にあなたがカリスマ経営者だとしても、この公式は頭に入れておいた方がいいでしょう。
(そんな自覚のある方はいないとは思いますが)

これだけ強く、あなたにお薦めするにも理由があります。

この公式を知らず、日々経営をしていて毎月ジリ貧状態の、大阪で3店舗あまり店舗展開している会社がありました。

それまでは、「どんなことをやっても売上が上がらない」と悩んでいましたが、この概念を入れた途端に…利益が残るようになりました。

なのに、多くの飲食店はこの事実に気が付かないで、未だに自分の“感”だけを頼りに経営しているのです。

この記事では、売上の公式を理解するために、例題なども交えてあなたに伝授します。

どの会社や企業でも基本は同じ

売上を上げる公式はどこの会社でも、どの業種でも同じです。

鉄鋼業界でも、自動車業界でも、美容室業界でも、すべてこの公式の上で売上が上がっています。

これからお伝えすることはシンプルです。

シンプルゆえに見逃してしまいます。

もしあなたがこの公式を忘れて別なオリジナルの方法で売上を上げようと思ってもこの公式のような方法に行きついてしまいます。

それだけ完成度が高い公式ともいえるでしょう。

売上の公式はここに記します。

売上=客数×客単価

この式を見ただけでは、どこが重要なのか理解できないと思いますので、補足説明をします。

まず客数ですが、商売には必ず相手(お客様)がいます。

その相手(お客様)が購入して、初めて売上とすることができます。

つまり。お客さんが居ない商売は商売にならないのです。

そしてこの”お客さん”ですが、大きく3通りのお客さんに分けることができます。

新規のお客さん、そしてリピートしてくれるお客さんです。

新規客とは初めてあなたのお店を利用するお客さんです。

例えば。店前の看板をみてあなたのお店に初めて来店する。

これを新規客と呼びます。

それに対してリピート客とは、すでに数回以上に渡ってあなたのお店の事を利用したことがあるお客さんです。

これをリピート客または再来客と呼んでいます。

それと、失客です。

一度もしくは複数回利用していたのに、何らかの理由で、利用しなくなってしまったお客さんです。

次に公式に記されている客単価。

これはあくまでも平均の値です。

そして購入点数。

聞きなれない言葉だと思います。

これはそのお客さんが、どのくらいの品目数を購入したかを計る点数のことをいいます。

例えば、あなたのお店が居酒屋の場合。

新規で来店して一品だけではなく、複数品目(ドリンク含む)を何度かに渡って注文をすると思います。

この複数品目というのが購入点数に当たります。

なぜ購入点数が、売上を上げる公式に入っているのかというと、車のように一度買う買い物の価格が大きい場合は1人(客数)×客単価(車の代金)=売上となります。

ですが、これだけでは純粋に、1回だけ購入した代金しかないので、売った価格そのままが売上になります。

しかし、これが先ほど例に出したような、飲食店の場合はお客さんが1回だけの購入(注文)だけではなく、来店したからには複数の品目を一度に注文をすると思います。

購入点数の考え方ができると、一気に客単価を伸ばすことに繋がり、売上も上がっていきます。

この公式を元に組み立てていけば、売上は必ず伸びるようになります。

実際に公式を使ってみる

上記で説明した売上の公式を、実際のお店に当てはめていけば、売上というのがどのようなに成り立っているのか、をより理解できるようになります。

A店:通常平均客単価:5000円
席数:40席(満席時)
満席時の平均売上:200000円

なのが、仮に客数を1.3%増やすと52名(稼働率はここではいれていません)

この客数を公式にいれると次のようになります。

52名(客数)×5000円(平均客単価)=260000円

では次に。

平均客単価を上げるために、購入点数を増やした時はどうなるのかを計算していきます。

ここでは購入点数を店側の努力によって、平均客単価の1.2倍の6000円上がったこととしましょう。

これを同じ公式に入れて計算すると、次のようになります。

50名(客数)×6000円=300000円

どうでしょうか?

どちらも少しだけ数字を変えただけなのに、これだけ売上の差が付けられます。

この公式にはコレという正解はありません。

なぜなら、あなたのお店の立地やコンセプトによって変わるからです。

なので、あなたのお店の売上を伸ばしたい、と思うならば。

どの方法で取り組んだ方が、売上になりやすいのかをよく勘案して実行する必要があります。

売上の公式を理解できたでしょうか?

この概念が分かると、世の中のビジネスがどのようにして売上を上げているのかに気が付くことが多くなります。

他の業態から得られる情報を元に、あなた独自の売上を上げるキッカケとなれば私も嬉しいです。