マーケティングという言葉。
何となくは聞いたことがあるが「なんなのか?」を知っている方は少ないです。
飲食店を経営して維持していきたいのであれば必要です。
繁盛店や成功しているお店は、必ずと言ってもいいほどマーケティングができています。
本人は狙った訳ではないかもしれません。
それでも自然とマーケティングができているから、商売が上手くいっています。
とても素晴らしいことだと思います。
飲食店商売は難しい、と思われているのではないでしょうか?
確かに勉強すればするほど難しい分野です。
しかし、商売をしていく上でマーケティングを勉強しない、という選択肢はないくらい重要度は高いです。
理由はマーケティングができると、会社が傾くことや売上不振が続くことはないからです。
上手にできてくると確実に売上が伸びていきます。
偶然ではなく自分で狙ってです。
しかし、マーケティングは専門分野なのでとても難しく、素人では真の意味まで理解するまでは、かなりの時間が必要になります。
なので、このページでは売上を伸ばしたいけど、飲食店にマーケティングが必要なのか迷っているオーナーの方向けに「売上を伸ばしたいならマーケティングは必要」を解説します。
マーケティングの理想を理解する
本屋やネットショップを訪れてマーケティングで探すと様々な書籍が出てくると思います。
その中で世界で一番の人気を誇り、マーケティングの父とよばれているP.F.ドラッカーの言葉を取り上げたいと思います。
とてもシンプルですが全てを語っています。
「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」
これが何を意味するのかですが、マーケティングができていると販売(セールス)が必要なくなります。
つまり、自然に売れてしまう状態を作ることがマーケティングの目的なのです。
その為には全ては顧客(お客さん)から始まります。
商売においてその商品を買うとか、来店するなどはお客さんに主導権が常にあります。
そのお客さんを振り向かせ「そうそうそれが欲しかっだ!」と思ってもらい、購入してもらうことができると、成功する会社(お店)となります。
ここで簡単に書きましたが、これはかなり難しいです。
お客さんに主導権があるので。
比較検討はもちろん、断る権利もあります。
それにいつも同じモノが欲しいとは限りません。
例えば、毎日ラーメン、焼肉、パスタを食べますか?
毎日、同じ料理を食べる人はいないと思います。
つまり人は常に何か(ここでは食べ物)と比較して、決定をしていることに他なりません。
そのためにはオーナーであるあなたは。
お客さんは何を欲しがっているのか?何に困っているのか?どんな事を望んでいるのか?何に価値を認めるのか?を知らなければなりません。
お店や会社で「この商品が売れるだろう」と思っていても、お客さんが必要なければ、その商品は売れないことになります。
これは多くのヒマな飲食店がやっていることなのです。
自分の料理が売れるとか、「この料理は人気になる」などと考えて、メニューやサイトなどで、紹介しようとするお店は多いです。
しかし、来店を検討しているお客さんにとって、魅力がなければ売れないで、その料理はゴミ箱行きになります。
マーケテイングを行う時。
必ずお客さんからヒアリングなどして、お客さんが何を望んでいるのか聞いてください。
これだけでも失敗する確率は減らすことができます。
マーケティングがなぜ必要なのか
上記でも述べましたが、多くの飲食店はマーケティングが何たるかさえ、知りませんし、個人店ですと料理やサービスなどの興味が先行しています。
もうお分かりかと思いますが、なぜ繁盛しないのかというと、商売(ビジネス)として飲食店を捉えきれていないからです。
ここであなたにお会いしたのも何かの縁です。
他の飲食店がマーケティングの存在を知らなく、また理解できずいるのであれば…
あなたがマーケティングを勉強して実践していけば、地域一番の繁盛店にすることは容易くなります。
私が以前、コンサルをしていたスペイン料理店があります。
それまではマーケティングのことを全く知らずに、「料理が良ければお客さんが来てくれる」的なことを口癖のように言っていました。
偶然、私が不定期に開催しているセミナーに参加されて、マーケティングの必要性を感じ、少しづつマーケティングの勉強をしたのです。
誰でも初めてすることは上手くいきません。
しかし彼はコツコツと勉強を重ねていくうちに、今まで横ばいだった月商を・・少しづつ目標の月商をクリアできるようになったのです。
それまでは、低価格のメニューばかりを販売していました。
マーケティングを学び、お客さんの声に耳を傾けられていくと、どうやら来店しているお客さんは違うことを求めているようです。
そこで思い切って、高単価メニューを一部入れてみることにしてみました。
今まで低い価格のメニューしか注文しないお客さんが、次々と高い価格のメニューを注文するようになったのです。
今までの平均客単価は3500円だったのが、少し高単価メニューを入れることによって4100円まで上げることに成功しました。
この話は結果だけ聞いてみると、あまり大したことのないように聞こえます。
しかし、そのスペイン料理店の店主は毎月、目標の月商に届かず、自分の給料もあまり出ていなかったのです。
マーケティングの概念を少しづつ理解することで、やる気も出てきて目標月商に届く月が多くなりました。
このように、初めはその会社やお店にとって、少しの変化かもしれません。
それは初めだから仕方ないのです。
失敗したとしても、めげずに続けることで売上は安定していくようになります。
そして違う展望が見えてきます。
マーケティングは一気に勉強しようとしても無理があります。
少しづつでもいいので勉強を続けてみてください。
きっと今より会社の業績は上がっていくと思います。
ライバル店が重要だと思っていない時こそチャンス
上記でも書きましたが、多くの飲食店はマーケティングを知りません。
そして大手企業はマーケティングを情報分析だと思っています。
しかしこれは間違っています。
なぜなら、マーケティングの目的は、お客さんを集めてセールスを不要にすることだからです。
データの分析ばかりしていては、お客さんは集まりません。
このように大企業さえ、真のマーケティングを上手に扱えていないのです。
あなたが今からコツコツと勉強して、自分のものにしてしまえば。
ライバル店が悔しがるくらい大繁盛店を複数店舗もち、業界のカリスマになることだって十分可能です。
そのためにも、いつもお客さんの動向やニーズをチェックして、あなた自身が時代に合わせていく必要があるのです。