飲食業界は広いようで意外に狭いものです。
隣の店主の友人が、実は知り合いだった。ということはザラにあります。
そのくらい狭い業界です。
そして、なぜかよく分かりませんが、中小個人で経営している店主やオーナーは「自分のお店がヒマ」なことを強調しようとします。
彼らの見せ方の特徴をみると類似点が多いです。
「こんなにヒマなんだから誰か助けてよ」
「こんなにヒマなんだから同情してよ」などが含まれていることです。
そんなにヒマなことを嫌がるならば集客を頑張ればいいのにと思います。
それでも行動に移さないところをみると、もしかして愚痴をこぼすことで、自分と似たような人と共感したり、慰めてほしいだけなのかもしれません。
正直。ネガティブ思考自体、別にどちらでもいいのですが、一つだけ言えることがあります。
それは、お客さんに来店してもらえるような、具体的な行動や努力を何もせず、料理だけで飲食店が繁盛すると思い込んでいるお店は、想像以上に多いように見えています。
残酷な宣言をすることになりますが、料理やサービスだけをいくら頑張っても繁盛店にはなりません。
それに、物事を悪い方向に考える癖がある時点で、かなりあなたは自分の可能性を潰しています。
かなり損をしています。
飲食店経営を成功させたいのであれば、考え方を変えることです。
例えば、給料に対してあなたはどのように考えていますか?
まさか、時間で自分の給料を考えていませんよね。
いつも私が言っていることの一つに、経営者の給料は労働時間で考えるのではなく、どれだけ成果を出せたのかで決まります。
成果とは利益のことです。
正直。
あなたが成果が欲しくて人と同じことを一生懸命したとしても、人と同じ程度かそれ以下になります。
これはお店の繁盛度でも同じです。
繁盛店は繁盛店脳を持っています。
繁盛店脳というのは「何を優先的に取り組むべきか」などがハッキリしている脳のことをいいます。
このページでは、何となく友人や知り合いの仕事ぶりや、取り組みに安心してしまい、彼らと同じようなことをしてしまう事に気が付いていない。
店主やオーナーへ向けて人と同じことをして安心をしていては成功はしないという話を解説します。
この記事をご覧になり、前向きに物事を捉えていってください。
きっと、あなたの「何かが変わる」と思います。
必死に商売を頑張ることが経営者
もしかしたら、あなたの周りにいる仲間も、必死に料理を作り続けていたり、いい料理を作ることに情熱を掛けていオーナーシェフの方がいると思います。
そのお店は、そのやり方で満足して繁盛しているならばいいですが、大半はその様な事はなく、自分にできることだけを一生懸命に頑張り続けているに過ぎません。
少し残酷な書き方をすると、料理はあなたでなくてもできます。
あなたが作るほどのクオリティーはないにせよ、商品としてお客さんに出せるレベルであれば問題はありません。
お店を持つという事は料理人ではなくオーナー、経営者です。
こう言われてピン!とくればいいですが、多くの方は何となくは理解はしているけど、長年やり続けてきたことを、続けてしまう傾向にあります。
オーナーであるあなたが料理を作り、サービスをしても、それは今までやってきたことの延長をしているだけで、新しい試みが全くありません。
これで、お店が成功したり、繁盛させることができるならばいいですが、現代はお店の数そのものが多く、お客さんは食べに行く飲食店を選び放題の状態です。
できれば、料理は他のスタッフに任せて、あなたは経営に集中したほうが業績も上がります。
もし、それが何らかの影響で叶わないのであれば、別々に時間割をすべきです。
損をすると感じてしまうのは始めだけです。
例えば、午前中は販促関係を行う。午後は仕込みをするなどです。
始めは売上ばかりが気になってしまいますが、継続して行って行くことで必ず売上を伸ばすことができます。
新しいことは誰でも怖い
人間は誰でも安心を求めます。
仕事上での安心は給料だけではありません。
長きに渡って行い続けてきた仕事も同じです。
料理をずっと作り続けていたならば、料理を考えて作っていた方が安心します。
サービスに長年従事していたら、お客さんと話したりサービスすることで自分が安心をします。
しかし、これではお店の成長はありませんし、売上も伸びていきません。
理由は、今までの仕事の延長にしかないからです。
SNS投稿をたまに見るとこんなコメントが散見します。
例えば:
-店がヒマ
-天気が悪いから仕方ない
-こんな料理作ったよ
…
この投稿を見て、お客さんがたくさん来店するならばいいです。
が、しかし、他のお店の店主も似たような投稿をしていますので、あなたの投稿が目立つことはありません。
ということは、いくら投稿を頑張っても“集客に繋がっていない”ということが言えます。
これは、他の人と同じことをしていれば安心とか、目立ちすぎると叩かれてしまう、などの恐怖から、このように人と似たような投稿をしてしまうのです。
本当に集客がしたいならば、皆と逆の投稿記事を上げなければ誰も振り向いてくれません。
自分の本当の強みを理解
かなり恥ずかしいのですが、少しでもこの記事をお読みになっている助けになればと思い、リアルな話をします。
当時、私が経営しているお店は(4年前)今ほど軌道には載っていなく、毎日が不安定な売上でした。
お客さんは待てども来ません。
私はヒマを持て余して、スマホの画面をいじり、他店がどんなことをブログやサイト、SNS などで投稿しているのかよく見ていました。
そのような中で、「店がヒマだ」とか「この料理作りました」などの投稿を見ると、ワザワザ直メールをしたり「いいね!」などをつけていました。
いつしか、店がヒマな事を忘れてネットに没頭している自分がいました。
気がついたら自分から。
「店がヒマなことがいい」ような投稿をするようになっていました。
いま思い返すと、このような行為をしていた自分が恥ずかしいです。
とても不思議なのですが。
当時は辛い自分に「少しでも共感してほしい」とか、似たような苦しみを抱えている店主たちの投稿や写真を見て、「自分もそうなんだ、だから仕方ない」と安心していたのだと思います。
しばらくして、信頼しているスタッフに「それやめたほうがいいですよ!」と言われて気が付きましたが、もし気づかないであのまま続けていたら、いまこうして記事すら書いていないと思います。
人間は心のどこかで、“自分のことを解って欲しい”と思っています。
これは誰しもが持っている願望です。
商売にそれを持ち込んでしまうと、周りの仲間たちが商売が良い時はあなたも良いかもしれませんが、悪い時はあなたも悪くなっていきます。
物事の善し悪しの基準は、自分でもっておいたほうがいいです。
疑うことから始める
こんなことを考えているのか?と思われるかもしれませんが、付き合いのある仲間の影響で、商売が上手くいったり、悪くなったり…と。
周りに影響をされることを、あなたは心底望んでいたらかなりヤバイです。
もし「俺は違う!望んでいない!」と思うならば。
あなただけは周りの人と、同じことをやらないほうがいいでしょう。
これは、本気で繁盛店になりたいのであれば覚えておいてほしいことですが、「人と同じことをしている限り成功はない」ということです。
他の人と、同じような事をしている時点で、すでにあなたは何も考えていないか、その後にある事実を知らないだけです。
事実、大衆と同じ方向に進んで富や名声を手にした人はいません。
人と同じことをしているからです。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」の発想では、車がきてみんなで轢かれます
もし、赤信号を一人だけで渡っていたらどうでしょう。
もしかして、車に轢かれるかもしれませんが、一人だけなので車を避けることもできますし、途中で立ち止まってやり過ごすこともできます。
あなたが、属している業界で成功して影響力を手に入れたいのであれば、人がやっている事の逆をすべきです。
よく世の中で「成功している人はトップ1%」という言葉がありますが、この言葉が事実だとすれば、「人と同じことをしている限り成功はないですよ!」という事ではないでしょうか?
あなたも、人が思う事の逆をやってみたらどうでしょう。
予想外の意外な結果がでてくると思います。