道を歩いていると、何気ないラーメン屋さんに沢山のお客さんが並んで待っている光景を
あなたも目にしたことはありませんか?
この光景を目の当たりにすると
「このお店はとても人気があるお店なのかな?」
と、思ってしまいます。
世の中には店の前に並んで待っていないのに、後で調べるとものすごい繁盛店だったということが多々あります。
この傾向は客単価が高額のお店に多いです。
客単価10000円超えのお店の前に、お客さんが並んで待つことはありませんが、財務状況をみるとかなりの繁盛店だということが分かります。
なので、
世の中の繁盛店とは、あなたが想像している通りが繁盛店じゃないかもしれません。
しかし、店前に沢山のお客さんが並んでいる状態を小学4年生がみて「このお店は人気があるね」と感じることができることが、繁盛の一つの基準なのかもしれません。
実は、店前に並んでいるお店というのは、ラーメン屋だけの専売特許ではありません。
やり方次第ではありますが、イタリアンや、蕎麦屋、寿司屋などでも、お店の前にお客さんに待ってもらうこともできます。
先程の小学生の例ではありませんが、道を歩いているお客さんからしてみたら、店の前に並んでいる業態がどうであれ「一度は訪れてみたい!」という気持ちになりやすいです。
とは言っても、
言葉にすると簡単に思えますが、実際に行なってみるとコレが中々難しいのです。
お店を開けてみて偶然にもお客さんが並んでしまう結果になってしまった…こともありますが、じつはお店つくりをする前に緻密に計算された、「並ばせる論理」があるって知ってましたか?
このページでは、あまり教えたがらない圧倒的な視覚効果のある「行列が絶えない成功店になる方法」を説明します。
内装から違う
一度でも行列のあるお店に入店すると、
「はは〜〜ん、なるほどね!」
と気が付きますが、実は行列を作り出すために、内装の段階から意図的に仕掛けを行っています。
これから説明することは、あくまでも意図的に作り出すノウハウです。
偶然、行列ができてしまった、などのケースはコレには当てはまりません。
では、どんな風に意図的に行列ができるように仕掛けているのかと言いますと、まず第1条件として間口が狭いことです。
間口が広い方が集客力もあり宣伝効果も抜群のように、考えてしまいます。
が、
必ずしもそうではないのです。
理由は、間口が広いお店の方は席がいつも空いているように見えます。
私も経験がありますが、外からみてガラガラのお店はとても入りヅライです。
なぜか解りませんが、自分たちのことを見られている感じがして恥ずかしいのです。
後ろ指さされて「あいつだ!」と、いわれるようなことをした身に覚えがないのですが、なぜか、ガラガラのお店に入店するにはかなり勇気が必要です。
同じことが、お客さんにも言えるのではないでしょうか?
逆に間口が狭いお店の方が、入り口近くに座っていれば店内が見えずらくなります。そして、何となく店内がミステリアスに見えてくるものです。
あと。間口が狭い方が、店内からの音も一つの方向から聞こえてくるので、扉を開け閉めがあるたびにザワザワ感などが演出しやすいです。
店の扉を開けるたびに「活気があるライブ」のように聞こえてくると、待っている方はワクワクします。
次の条件は「間口」と似ていますが、入り口を狭くする、です。
行列を作るために、できればお店の広さに焦点を置くよりも、凝縮感を出しやすい「狭いお店」の方が効果を発揮しやすいです。
狭いながらも活気のあるお店で食事するとき、胸が躍る気持ちになったことありませんか?
まさにそれ!です。
その際、大事になるのが入り口です。
内外装工事の際。
わざと狭くして少し窮屈な見せ方をします。
具体的にはレジを入り口近くに配置したり、入り口に沢山のポスターや店内写真、POPなどをベタベタ貼るなどです。
多くのお店は、入り口を少しでも広げて店内を見せようとします。
しかし、お客さんに並んでもらい行列を作るには、わざと並んでもらうための仕掛けが必要です。
もちろん、店の前に並んで待っている、お客さんのフォローも忘れず行いましょう。
どの業態でもできる
ここまで説明した方法が実現できるのは。
残念ながら、大手企業や会社組織で多店舗展開しているお店には不向きな方法です。
まず、店内が狭すぎるので売上が余り上がりません。
店内が狭いので人件費は削減できますが、そもそも、狭い場所で働こうとする人材を見つけるだけでも苦労します。
このスタイルがぴったりとマッチするのは、自分たちのこだわりを前面に出しているようなお店です。
私の古くからの知り合いに、イタリアンを経営している方がいます。
そのお店は客席がわずか12席しかないのですが、いつもお客さんが来店していて賑わいが絶えないお店です。
いつもではないのですが、店前に並ぶこともあります。
彼は、「並んでまで来るようなお店ではない」と言っていますが、お客さん側からすれば、彼の人柄もあり並んででも入りたいお店の一つになっています。
お店の業態は「イタリアン」と言いながら、美味しいワインを出すお店(ワインバー)として人気があります。
このように考えると、お酒を出しているお店でも、「店作り次第」で並んでくれることもある、と言えるのはないでしょうか?
お酒を主軸としている居酒屋などは行列を作ることよりも、「別な方法で収益を上げることを考えたほうがいい」と思いますが、食事系を提供しているお店。
ラーメン屋、蕎麦屋、寿司屋、パスタ屋、ピザ屋などは行列を店の前に作るようにしていくことで、地域で影響力を持つことにもなるので、今まで以上に経営は安定していくでしょう。
あなたがもし。
店の前に行列を作りたいのであれば、上記で述べたような仕掛けは最低限必要です。
仕掛けがない状態では、お客さんがあなたのお店の前に並ぶことはありませんし、並びたいとも思わないでしょう。
恐怖と向き合う
最後にもう一つとっておきのノウハウがあります。
もし、これをお読みの方でお店の広さが十分ではない。
入口が狭い、ウナギ小屋のように縦長、客席が少ない、地下、1階、2階に店がある…などの条件をクリアできたなら、ぜひ行なって欲しいことがあります。
それは、現在提供しているメニューを絞り込んで欲しいのです。
行列ができているお店に共通していることがあるとすれば、メニュー(商品のラインナップ)を絞っていることです。
もし、あなたのお店が、あれも、これも置いてあるお店や、たくさんのメニューを置くことを大事にしているお店には、この方法は向きません。
それよりも、「うちに来たらこれ食べてね」とか、これを食べにうちに来ている的な「看板メニュー」がないと、訴求力がないので、そのお店に行くべき動機が弱くなります。
そのようなお店は、仮に、お客さんがあなたのお店に来店して店内に“空いている席”がなく、待たなければならないのが分かると、「また来ます。」と言われ、その場を立ち去ってしまいます。
少ない席数を効率的に回すことで成り立つビジネスモデルなので、折角お店を訪ねてくれたお客さんが帰ってしまうのは、あまりにも惜しいです。
もし、あなたのお店が満席であったとしても、「どうしてもこれが食べたい!」とか、「これを食べるためにここまで来たんだ!」、「次はいつ来れるか解らないから」などと、
お客さんに思って貰うことが、無理な仕掛けを行うよりもよっぽど効果があると思います。
その結果。あなたのお店だけは行列ができるようになるでしょう。
もし、いまの業態が並んでもらうに相応しい商品をもっているならば、行列が絶えないくらいの繁盛店になることも十分可能です。
頑張ってみてください。